テレアポで聞いた生の声。AI導入を拒む3つの理由。

日常思う事

こんにちは。河合商事のアポインター、平山です。

皆さんは、「2025年問題」と言うワードを耳にしたことはありますか?

これは、後期高齢者の人口増加により引き起こされるさまざまな問題のことです。

 

「国民の4人のうち1人は、75歳以上の方になりますよ」

 

という日本において非常に重要な課題・・・。

そうなってしまうことで、どんな問題が起こるのかと言うと、まず第一に、

 

「元気にバリバリ働ける人が少なくなってしまう」

 

という事です。

これは企業にとっても、懸念される問題ですね。なぜ、困るのか?

単純に考えて、今までは10人で収益を挙げていた所、これからは6人で、収益を挙げなければいけない。

となると今までの経営を維持するためには、

 

「1人が負担しなければならない仕事量が増える」

 

という事です。

 

次に困るのが、私たちの生活に欠かせない「医療」。

医療が必要な高齢者が増えるのに対して、ケアしてくれる現場スタッフがいないという事。

需要と供給のバランスが完全に崩壊してしまうことが考えられます。

「介護難民」があふれるのではないか・・・という事も懸念されていますね。

 

明るい未来の救世主

お客様
お客様

「何とか打開策はないのか?!」

 

と言う声があちこちからあがっています。

ここで最も期待が寄せられているのが、

 

「AIの導入」

 

AIの活用は、少子高齢化問題を解決するためのひとつの鍵と言えます。

 

例えば、製造業では、大企業・中小企業での人材不足がすでに顕在化しており、ビジネスにも影響が出ていると言うのが現状です。

とくに長時間労働、単純作業や重労働といった労働環境が原因で人材確保が難しい状況であることが問題視されています。

これを解決するには、

 

AIやロボットを導入し、業務の効率化、自動化を図り、生産性を向上させること

 

が必要だと言われています。

介護業界においても「介護ロボットの導入」は現場の方や利用者からも期待されています。

転倒したことをいち早く知らせる見守り機能であったり、日々報告が必要な事務的な作業でも、

自動化できるものが増えれば、人手不足の解消の糸口になります。

 

「新しい環境」を怖がる体質

 

しかしながら、AIを導入している日本企業は3割しかいないという情報があります。

これは一体なぜでしょう?

一番多くあげられた回答は、

 

お客様
お客様

「現場に、使いこなせる人がいない」

という事でした。

こんなに技術の進歩が遂げられている中、日本と言う国では「AI」というものに関して

 

・不透明過ぎる物

・未知の領域

・何だかよくわからいもの

 

と言う扱いなんですよね。

これは「AI」に限った話ではなく、オンラインやWEBに関しても未だに

 

「敷居が高い物」

「よくわからないもの」

 

と言う扱いで遠ざけている企業も多く、

今回の「コロナ」と言う状況になければ、日本でテレワークが推進されることは、もっと先の事だったのでは?と思われます。

 

現場の声は届きにくい

 

また、現場のスタッフからは

 

・AI

・自動化

・オンラインの導入

 

を求める声が多いのに対して、

上層部がその現状に気付いていないという事も非常に多いと思われます。

これは私がテレアポをしていて「直接現場の生の声を聞ける」と言う立場にあるので知りえたことですが、

例えば医療の現場では、

 

「一日も早く電子カルテを導入して欲しい」

 

と訴えるにもかかわらず、

電子化を嫌煙する「年輩の上層部」の意見で未だにアナログ的な業務を強いられ、

「新しいやり方」の導入は先延ばしにされています。

 

更に、現場スタッフが

 

「現状は、人手不足で、全く回らない。無理やり回している状態

と言う悲鳴に対して上層部では、

 

「現状で、業務は問題なくこなせている」

 

と言う認識なのです。

 

「無理やり回す」がために現場スタッフは、

「クオリティー」を下げざる負えない、と言う状況・・・。

介護を例にすると、

 

・これまで→一人のお世話ごとに手袋を変えて行ってきた作業。

・現状  →時間に余裕がなく、複数人に対して同じ手袋でケア。

 

ということも考えられます。

コスト削減し、売上は上げたい。なのに結果としてクオリティの低下になってしまうなんて本末転倒だと思いませんか?

 

「なぜここまで現場ファーストではないのか?」

 

という事を強く感じます。

 

まとめ:リアルな現場を知ること

AIの導入が期待される中、それを阻むのは3つの壁。

 

・「AI」に対しての国内での検証が少ない為に実態が「不透明」であるということ。

・それによって「使いこなせる人間がいない」こと。

・アナログからデジタルへ環境が変わってしまうことへの不安。

 

ということが解かりました。

人の手でしか出来ない事は、たくさんあります。

だからこそ、機械にお任せできることがあるなら「丸投げするのも一つの手段」だと思うのです。

特別な知識や技術を必要としない便利な「AI」が、世の中にはたくさんあるということも解かってきました。

それらを自分たちのニーズに合わせ「都合よく使う」ことで、

顧客から求められる「自社のサービス」のクオリティーを上げ、さらなる拡大に発展遂げる。

これこそが、「企業のあるべき姿ではないのか」と思うのです。

 

「現場の今の姿、今の状況」

 

について真っ直ぐ向き合ってくれるリーダーが求められていると思います。

「変化を恐れる」と言うのは人間の特徴的な「心理」でもあります。

しかし、「AI」の導入により自動化されることで、

 

・人材不足解消

・精神的負担による離職率の低下

・作業ミスの減少と効率化による生産性向上

 

など、メリットは非常に大きいと考えられます。

苦手意識を持つことで、自ら敷居を上げてしまうのは勿体ないと感じます。

「新しい風を取り入れる姿勢」

これからも持ち続けていくべきだと思います。

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